事前審査③
お姉ちゃんから『借金の事を嫁さんに打ち明けなさい。』とごもっともな意見を頂いた。
そうだね…
だけどやっぱり…いろんな思いがこみ上げてきたが、返事を濁して居酒屋を後にした。
駅まで姉を送り家路についた。
嫁さんには友人との食事と言って出ていた…
ここでも嘘をついている。
打ち明けた方がいいに決まっているのに言葉が出ない…
その日も次の日も打ち明けられず時間だけが過ぎていった。
一週間後に営業担当の方から着信があった。
『ご主人様、借金の方どうなりました?』
正直に『なんともなりませんでした』と伝え
今後どうなるのか聞いてみた。
『住宅ローンが通らない以上契約できませんので今回はご縁が無かったという事になりますね…』
私『わかりました…今晩嫁さんに打ち明けます。それによって今回の話は無かった事になるかも知れませんが、もし解決策が見つかった場合はもう少し猶予を頂けませんか?』
営業『わかりました。ではまた連絡下さい』
この電話で腹をくくった私はいよいよカミングアウトする事となる。
続きます。
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